事典エイト - 新興宗教への警告 - 第1章 現代宗教の流れ

ファッションとしての新興宗教

 一方、わが国の現状はどのようになっているのでしょうか。 オーム真理教や幸福の科学の会など、 第3次新興宗教ブームともいわれるように数多くの新興宗教が旗揚げし勢力を伸ばしつつあります。

それに対して既存の宗教の側でもパソコン通信を用いた布教活動やFAXによるご法話の送信、 衛星通信を用いた説教の全国中継など活発な活動を展開しているようです。 お寺の中にレーザー光線による悟りの世界のイメージを再現する部屋があったり、 大霊界なる映画がヒットしたりして、 一見すると「宗教の復活」の時代のように思われてきます。

しかし、これらは本当の宗教なのでしょうか。 少なくともオーム真理教については、全くのまやかしであることが明らかになりました。 強引に信者を勧誘し、脱会者は腕づくで連れ返す。 さらに、銃や弾薬を密造し、覚醒剤まで作ってそれを信者に半ば強制的に飲ます。 はては、あの松本サリン事件であり、地下鉄サリン事件です。 これでは暴力団以下と言わざるをえません。

では、彼らは何故、あのような行動に走ったのでしょうか。 アメリカやイスラムでは「聖典に帰れ」という原理主義が力を持ってきました。 しかし、わが国には世界宗教になれるだけのパワーを持った聖典が存在しないために、 わが国で発生した宗教においては原理主義の動きはごくわずかです。 キリスト教原理主義運動は大学内の1セクトのレベルにとどまっていますし、 イスラム教にいたっては信者の数そのものがきわめてわずかです。 仏教の聖典はパーリ語、サンスクリット語ともに日本人にとっては違和感がありますし、 漢訳仏典ではそもそも翻訳の良否についての問題からはじめなければなりません。


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