事典エイト - 新興宗教への警告 - 第3章 カルト宗教の狂気

発狂する少女達

 第1章でも述べましたように最近のアメリカや日本では新興宗教あるいはカ ルトといった集団に関する報道を頻繁に聞くようになってきました。一方、第 2章でも述べたように、歴史をふり返って見れば歴史の転換点には必ずといっ ていいほど力のある魔術師がいることがわかります。現代はまさしく産業革命 以来の大きな歴史の転換点に間違いないと思われますから新興宗教やカルト集 団が栄えるのは無理からぬことかもしれません。

 けれども、「集団自殺」とか「警官隊と銃撃戦」、さらには「毒ガス製造」 というような新聞の見出しを見るととても正常の神経であるとは思われません。 カエムワセトやノストラダムス、カリオストロやブラバツキー夫人達は確かに 普通人の感覚からすると超能力者であり魔法使いかもしれませんが、集団自殺 をしたり勝ち目のない暴動を起こしたりはしませんでした。あのカリオストロ ですら倫理的道徳的にはたいへんな悪党には違いないのですが、捕まらないよ うにうまく立ち回ったり、捕まった時のことを考えて有力者に近づいたりして います。自らをキリストと名乗って警官隊と銃撃戦を繰り広げて、最後に立て こもっていた建物に火をかけて子供も含めて焼身自殺をはかる人たちにくらべ るとカリオストロといえどもよほど理性的と言わざるをえません。

 じつは、これほどの大事件にはならなくても新興宗教関係の小さな事件は頻 繁に起きております。そのなかでも目をひくのは信者になった少女たちが精神 に異常をきたしてしまうというものです。教祖様のお祈りの最中や集団でのご 祈祷の最中などにおもに若い女性が急にわけのわからないことを話しだしたり 体が自分の意志とは無関係にかってに動き出したりすることがあります。これ を「神がかり」とか「霊がついた」とか「悪霊がでてきた」というふうに解釈 していることも多いようです。また、神道では昔から「帰神」と言って自由に 神がかりになれる技術を奨励してきました。

 ところが、「神がかり」になったまま元に戻らずに精神に異常をきたしてし まう場合が稀にあります。昔から「狐つき」と呼ばれていた現象です。このよ うな状態になりますと普通の西洋医学の精神科のお医者さんでは手に余ります。 そこで別の有名な教団や教祖様の所へ連れていくことになります。そこで、直 してもらえることもあるようですが、高額の祈祷料を請求されたり、そもそも 門前払いされたりで相手にしてもらえない場合も多いようです。それでも親、 兄弟は何とかしてやろうと思って別の教団に患者さんを連れていきます。こう して教団をたらい回しにされていくのです。そして、最後には精神病院の鉄格 子の中か自殺かという終末を迎えることになります。


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