フウラン
フウランは着生性の東洋ランで、太平洋沿岸に自生しています。
江戸時代に東洋ランのブームが起きた時に、多数の園芸品種が作出され、その中の一部が富貴蘭として、高級園芸として珍重されました。
野生のフウランの花色は白ですが、富貴蘭の花色は赤みを帯びたものや緑色のものもあります。
ちなみに、フウランの花期は6,7月です。
富貴蘭では、葉芸と呼ばれる葉の変異も珍重され、斑入りなどのさまざな変異が現在に伝えられています。
また、フウランの花はバニラのような良い香りがする品種が多いですね。
日本に自生している東洋ランですので、フウランは育てやすいランですが、鉢植えでは、他の東洋ランと同様の注意が必要です。
フウランの増殖は現在ではメリクロンによって行われていますが、株分けによる自家増殖には、かなりの技術が必要です。
最近は、フウランと洋ランの交配種も、いろいろと発表されています。
フウラン(風蘭、富貴蘭)の育て方
フウランは着生ランですので、ヘゴやコルク板に釣り糸などで着けるのが良いでしょう。
石付けも可能です。
植え着けるのは、春に新しい根が伸びてくるころが良いでしょう。
新しい根がヘゴなどにしっかり着くまでは、はずれないように、釣り糸などでしっかり縛っておいてください。
床の間などで鑑賞するには鉢植えの方が便利です。
東洋ラン用の焼き締めの鉢ではなく、背の高い素焼き鉢に水ゴケで植え付けてください。
鑑賞時には、育成用の鉢を大き目の鑑賞用の鉢の中に入れてあげれば大丈夫です。
ただし、着生ランですので、鉢いっぱいに水ゴケを入れるのではなく、鉢に水ゴケを山型に盛って(中央部は空洞にする)、そこにフウランの根を広げて載せてから、根を保護するだけの水ゴケを上に敷いてください。
フウランは着生ランですので、かなり乾かし気味に管理してください。
しっかり乾いてから、たっぷり水やりしましょう。
冬に水をやりすぎると、春先に葉が落ちてしまうことがあります。
冬季は水やりよりも霧吹きをして、必要な水分を補ってあげてください。
フウランの成長は極めて遅く、毎年、左右に2枚の葉が新しく出るだけです。
生育期に1カ月に1回程度、規定よりもさらに10倍程度希釈した液体肥料をあげてください。
置肥したり、濃い液体肥料を施すのは厳禁です。
病虫害の心配はほとんどありません。
フウランの自家増殖は極めてむずかしいですが、夏場の温度管理・光線管理が適切ですと、夏にもフウランは元気に根を伸ばし、いずれ脇芽も出てきます。
その脇芽を大切に育ててから、丁寧に株分けしてください。
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ちなみに品種名のシスターエリザベスはホリー・クロス修道院のバラ愛好家の尼僧の名前からとられています。
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