高山植物や山野草などはもちろん、ヨーロッパで品種改良された多くの春咲き園芸植物にとっても、 日本では夏越しが最大の難関ですね。
ここでは、春咲き植物のタイプ別に一般的な夏越し対策についてお話しましょう。
春咲き鉢花といっても種類はさまざまです。 ボロニアのように非常に水切れに弱いものから、ゼラニウムのように多少乾燥気味の方が調子がよいものなど、 さまざまです。 春のうちに、その植物の水に対する特性を把握して、水切れや水やり過多による根腐れが起こらないように 注意しましょう。仕事の忙しい方や長期の旅行をされる方は自動水やり機の利用をお勧めします。
夏越し前に鉢を少し大きめのテラコッタの鉢や 駄温鉢に移しかえると、温度管理が楽になります(乾きやすくなるので水やりの頻度は多くなります)。
ベランダや玄関のコンクリートの上に鉢を直接置くのはやめましょう。 レンガやポットフィートを鉢の下に置くか、 鉢をフラワースタンドや棚に載せてあげましょう。
春咲き鉢花は夏の直射日光に当たると葉焼けするものが多いので、真夏には半日陰に移すか、 よしずなどで日よけをしてください。
また、夏になる前に切戻しをしておくと、風通しが良くなります。 置き肥は夏前に取っておいてください。 調子の良い植物の場合には、規定量の2倍程度に薄めた液体肥料を少し施します。
これらの植物を夏越しするには春のうちに種子を取っておいて、これを秋に撒くのがお勧めですね。 種はカビさえ生やさなければ暑さに十分耐えてくれます。 ビオラなどは花壇のこぼれ種から勝手に秋には芽を出して、なかば自生していることもありますが、 ちゃんと採種して秋まで保存するのが安全ですね。
採種した種は日陰で乾燥させてから、紙の袋に入れて涼しく風通しの良い場所に保存してください。
ただし、最近のパンジーなどの園芸品種はF1品種といって、種ができなかったり、 種ができても親と同じ花を咲かせなかったりするものが多く、毎年、種子を購入する必要があります。
プリムラジュリアンやキンギョソウなどは、もともとは多年草ですので、できるだけ涼しくして、 夏の直射日光を避ければ、そのままで夏越しできないこともありませんが、 その年の気候や置き場所によっては枯れることも多いので、お勧めはしません。
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特にチューリップは花壇に植えっぱなしですと、ウイルス病にかかりやすく、1,2年で花が咲かなくなったり、 花が小さくなったりします。
掘り上げた球根は日陰で乾燥させてから、葉や根、古い球根などを切り取って、 涼しく風通しの良い場所に保存してください。
スイセンなどは植えっぱなしでも大丈夫ですが、条件が良いと子球が増えて、 だんだん球根が混み合ってくるので、2,3年に1回は 掘り上げて、秋に間隔を取って植えつけるようにしてください。 スイセンで葉がいっぱい茂っているのに、花があまり咲かないのは、球根の過密が原因です。
まず、梅雨になりましたら植物の状態を見ながら適宜、切戻しや枝すかしをしてください。 これによって、風通しが良くなり、蒸れるのを防ぎます。 また、置き肥などは真夏になる前に取っておきましょう。
シャガやスズラン、オダマキのような乾燥の苦手な植物は、水切れさせないように注意します。 株元に敷き藁をするのも効果的です。 また、夏の直射日光をさえぎるように、落葉樹の陰に植えたり、寒冷紗やすだれなどで日よけしてください。
カーネーションやゼラニウムなどの植物は、逆に蒸れるのがきらいですので、 水のやりすぎに注意してください。 高植え気味に植えつけることと、水やり時に水が周囲に溜まるようでしたら、排水できる溝を作っておきましょう。
乾燥対策として株元に敷き藁をすることと、真夏の天気の良い日には夕方に毎日たっぷりと水やりすること くらいでしょうか。 長期の旅行をされる方には自動水やりタイマーが便利ですね。
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