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台風対策

和風庭園に草花が少ないわけ

お寺などの和風庭園といえば、松柏に代表される常緑樹と、梅や桜、ツツジやアジサイ、 椿などの花木がメインですね。 なぜ洋風庭園のような草花が少ないのでしょうか?

それは日本の風土を考えてのことなのです。 日本はきっちりとした四季があるので、春と秋は良いのですが、 夏と冬は草花は枯れて、お庭としては見苦しくなります。 そこで、松柏などと花木をメインにした庭園術が発達したのでしょう。

もうひとつの理由が梅雨末期の集中豪雨と、台風による暴風雨です。 かよわい草花にとっては、台風などは非常に厳しい条件で、 大雨と強風で茎や葉が折れたり、葉がすれたりしてしまいます。 大雨で2日も水につかれば、草花は腐ってしまうでしょう。

従って、台風常襲地帯では台風が来るたびに花壇が全滅、ということになりかねません。 そこで、強風や大雨に強い花木をメインにしたのでしょう。

しかし、洋風の草花が普及した現在、われわれはどのような台風対策をとればいいのでしょうか。

鉢植えやプランターの利用

江戸時代にも観賞用の草花がなかったわけではありません。 それは、朝顔や桜草などの鉢植えにして育成、鑑賞されていました。

鉢植えなら台風が来たら軒下や家の中に取り込めばいいわけで、 草花にとっては究極の台風対策でしょう。

現代のわれわれも、台風常襲地帯や集中豪雨の被害の多い地域では、 鉢植えやプランターを有効に利用しましょう。

移動を前提に考えるのですから、鉢もプランターも小さめの方がいいでしょう。 ただし、その分、乾きやすくなりますし、植え替えも頻繁にしなくてはならなくなります。 宿根草は長年育てていると愛着がわいてきますから、 鉢植えにして2,3年に1回来る台風にも負けないでほしいですからね。

剪定、枝すかし

これは庭木にも言えることですが、かよわい草花ならなおさら、剪定や枝すかしをして、 風を通りやすくしましょう。 風が通れば枝葉に対する負担が減りますし、葉や枝がこすれあうことも少なくなります。

風避け

海岸沿いの強風地帯では、昔から防風林を植えて、風を防いできました。 また、生垣や垣根で家の周りを取り囲むことも、風を弱めるのには有効です。

ただし、必ずある程度の風が通るようにしてください。 日本の真夏の蒸し暑さに対する最善の対策は、風通しを良くすることですから。

排水路

お庭には必ず排水路を作りましょう。 適当な下草などを排水路の手前に植えると、見た目にはわからなくなります。

排水路の先は必ず下水になるようにしてください。 和風庭園によくある池は、鑑賞上の理由だけでなく、大雨時の遊水池、 調節池としての機能を果たすようになっています。

塩害対策

ウオーターフロントが持てはやされるようになって、問題になってきたのが、 海からの塩分を含んだ風による塩害です。

海から10km程度離れていても、風向きによっては、ひどい塩害を受けることがあります。 特に、雨が少なくて風だけが吹くような時は、雨で塩分が流されないので要注意です。

台風通過後すみやかに、ジョウロでたっぷりと株全体に水をかけて塩分を洗い流してやりましょう。


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