園芸の醍醐味はやはり「殖やす」ことができるところでしょう。
1粒のアサガオの種をまいて、花を咲かせて種ができる。
うまくすれば20粒くらいとれますから、来年には20株のアサガオの苗ができます。
1粒が20粒になり、場所さえあればそれが400粒に殖やせる。
自分が殖やしたものは、わが子のようにかわいいものですね。
ところで、宿根草はなかなか種で殖やすことができません。
株分け、根伏せ、挿し木、取り木、挿し芽などで殖やすことになりますが、はじめのうちはなかなかうまくいかずに嫌になるものです。
その点、木立性ベゴニアは挿し木が非常にやりやすいので、宿根草の挿し木の入門には最適です。
木立性という言葉でわかるように、元来は低木ですので、茎もしっかりしていますし、湿度を好むので、挿し木時の蒸れにも強いです。
ですから、水挿しでも発根可能ですし、アジサイのように鹿沼土に挿すこともできます。
今回は、インテリアもかねて
ハイドロボールを使った木立性ベゴニアの挿し木の方法をご紹介します。
ハイドロボールとは粘土などを小さなボール状にして焼き固めたものです。
茶色のものが普通ですが、カラフルな色付きのものも多く出回っています。
ハイドロボールを使って植物を栽培することをハイドロボールカルチャーと呼びますが、土を使わないので清潔ですし、ガラスの持つ透明感がインテリアとしての価値を高めます。
植物は自分にとって都合の良いように根を張って水を吸いますので、水遣りの回数を減らすことも可能です。
木立性ベゴニアの挿し木をするときは、あまり粒形の小さいハイドロボールは避けてください。
しっかりと、茎を支えることができなくて、せっかく出てきた根を傷めることがあります。
容器はガラスなら何でもかまいません。
1本挿しなら薬のビンでも良いですね。
挿し木の時期は春と秋の気候の良い時期がベストですが、室内の温度が20-25度に保てるなら真夏でも真冬でもOKです。
元株で横に飛び出した元気の良い枝があれば、その枝の剪定時に、先端から15-20cmを切って挿し穂にします。
ただし、普通は花がついている枝は挿し穂にはしません。
挿し穂をはさみで切り取った後、先端から1-2枚を残して葉はすべて鋏で切り取ります。
残した葉も大きいものは半分か1/3くらに鋏で切って小さくしてください。
最後に根元を鋭いカッターナイフなどで斜めに切り戻します。
根元に軽く発根促進剤をつけて、ハイドロボールを入れた容器に挿します。
当然ですが、挿すときは割り箸などでスペースを空けて、挿し穂の根元を傷めないようにしてください。
室内の直射日光が当たらないところに置いて、発根までは水は挿し穂の根元がいつも水に浸かっているようにしてください。
エアコンなどの風が当たるとこに置いては駄目です。
普通の挿し木と同じように、芽が動き出すまでは、引き抜いて根の様子を見ないように!
完全に発根したら、鉢などに植え替え可能です。
もちろん、そのままハイドロカルチャーとして楽しむこともできます。
スペースを節約できるので、ハイドロカルチャーのベゴニアは、いろんな品種の冬越しをする必要があるときには重宝します。