ガーデニングの裏技 10月の園芸作業

10月の園芸作業

東京や大阪を基準としておりますので、寒地や暖地では、適宜、時期をずらしたり、 寒地や暖地での特別の作業が必要となる場合もあります。

個々の植物の育て方については、インターネット園芸大事典もご参照ください。

バラの園芸作業

春のバラもいいですが、秋バラもきれいですよね。

きれいな花が咲いたら花が枯れる前に、花がら摘みをしましょう。 長く花をつけておくと、その分、木の力が弱ります。 剪定とは違って、葉はすべて残します。 へたに剪定すると冬に蕾ができてしまったりします。 摘んだ花は枯れるまでは、水の入ったボールにでも入れて鑑賞しましょう。

切花にするときは、蕾が開ききる前に切ります。そして、水中でもう一度きり戻しをします(水切り)。 その後、1時間くらい水あげしてください。

水やりは、鉢植えは1週間に2,3回、庭植えは晴天が続くときは1週間に2回程度で良いでしょう。 バラは水の好きな植物ですが、秋の長雨などで湿気が多いとウゴンコ病が発生しますので、 水やり過多は禁物です。

1,2週間に1回程度、バラ用の液体肥料を規定倍率に希釈して施してください。

10月になって晴れた日が続くようになったらマルティングを除去します。 これは地温を上げて根の発育を促進する効果があります。

引き続き、ウドンコ病、黒点病、ベト病、アブラムシ、スリップスなどに注意し、 薬剤散布などで適宜、防除しましょう。

クレマチスの園芸作業

2季咲き性のクレマチスは花が咲く時期ですね。 しっかり管理して、クレマチスのお花を観賞しましょう。

鉢植えのクレマチスは長雨でなければ、2日に1回は水やりしてください。 水切れは禁物です。

カリ分の多い緩効性の化成肥料を施してください。 これはお礼肥であるとともに、冬場に向けて木を充実させる効果があります。

10月には強い剪定は行いませんが、花がら摘みは徹底してくださいね。

洋ランの園芸作業

10月は冬から春にかけて咲くシンビジウムなどの洋ランにとっては大事な季節ですね。 また、冬越し準備に入る月でもあります。

ファレノプシス、カトレア、デンファレ、バンダなどの寒がる種類は、水やりを徐々に控えめにし、 軒下に鉢を移して入室準備に入ります。 雑草を根から引き抜き、鉢の周囲や底をきれいに洗います。 害虫の卵などを残さないようにしてください。

シンビジウム、ノビル系デンドロビウム、オンシジウムなどの、半耐寒性の種類は、 徐々に遮光を減らして、直射日光に当てて、株の充実をはかります。 水やりも夏場よりは少し控えめにします。 冬咲きの種類には薄い液体肥料を月に1,2回水やりがわりに施すと良いでしょう。

花木、庭木の園芸作業

10月はキンモクセイの季節ですね。 この時期は、樹種によっては移植や剪定の適期になります。

常緑の広葉樹の移植は10月前半までに行いましょう。 イチイやスギ、エニシダやドウダンツツジ、ボケ、ボタンなどは移植可能です。

10月はマツのもみあげの時期ですね。 これは、古い葉を取って、樹冠の中に光と風が届くようにする作業です。

常緑広葉樹の剪定もこの時期に行いましょう。 自然の常緑広葉樹はこんもりと茂って木の下が暗くなって、下草を抑制するのですが、 このような状態では庭木としては、見た目が悪く、庭への日当たりや風通しが悪くなります。

剪定の方法は、枯れ枝や交差枝、立ち枝などの不要な枝を切り、上部を強めに剪定して、 主軸を止めます。その後、樹形良く側枝を剪定し、木の下部は弱めに剪定しておきます。

鉢花の園芸作業

10月は宿根草の鉢花にとって冬越しのための大事な時期です。 しっかりお日様に当てて、株を充実させましょう。

カランコエ、シャコバサボテン、エラチオールベゴニアなど短日植物(日長が短くなると花が咲く)の株は、 夜間に照明の当たらない場所に移してください。 良い置き場所がない場合は夜間にダンボール箱をかぶせて短日処理をします。

夏咲きの球根植物は、早々に球根を堀りあげましょう。 カンナやグラジオラスなどの夏咲きの球根植物には耐寒性の弱いものが多いので、花壇に植えっぱなしだと死んでしまう場合があります。

球根ベゴニアは徐々に水やりを減らして月末に球根を堀りあげましょう。 湿らせたバーミキュライトに入れて冷蔵庫に保存します。

サンダーソニアやグロキシニアなどは水やりを停止して鉢のまま凍らせないように保管します。

ユリの球根を購入したら、乾かさないようにすぐに植えつけます。 ユリは上根で水や養分を吸収しますので、他の球根よりも深植えにしてください。

秋植え球根を購入したら、11月中旬までには植え付けましょう。 プランターや鉢に植えつけた場合は、春先までは水やりは少し控えめにしてください。 水はけが悪いプランターの場合に水やり過多になると球根が腐ってしまう場合があります。

山野草の園芸作業

10月は山野草にとって、冬越し前の大切な時期です。 その植物に応じた光の強さで、秋の柔らかな日差しに当ててあげて、株の充実をはかりましょう。 長雨の時は、いったん軒下に取り入れたりして、過湿にならないようにしましょう。

普通の山野草は通常通りの水やりでいいでしょう。 ウチョウランなどの冬季に休眠する球根植物は、過湿に注意して水やりは控えめにします。 過湿になると球根が腐ることがあるので注意しましょう。

活発に生育している山野草には薄めの液体肥料を施すか、緩効性の化成肥料を置肥してください。 なお、すでに休眠状態に入った株には肥料は施しません。 置肥も取り除いてください。

植え替えや株分け、挿し木苗の鉢上げなどは10月初めまでには終えるようにしましょう。

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