ガーデニングの裏技ピリリと辛い山椒を植えてみよう

ピリリと辛い山椒を植えてみよう

ハーブを植えている方は多いと思いますが、昔は多くの家で山椒を植えていたものです。

葉をちょっと取ってきてお吸い物に浮かべるだけで、高級感が味わえます。

また、青山椒と呼ばれる初夏の頃の青い実を醤油漬けにしたものは非常に辛く、麻婆豆腐によく合います。

ウナギの蒲焼などにかけるのは、実山椒と呼ばれる秋に熟した赤い実から黒い種を取り除いて、皮の部分を乾燥させてすり潰したものです。

山椒は雌雄異株なので普通の品種は雄株と雌株を同じ場所に植えないと実がなりません。

ガーデニングセンターなどで売られている実生の安い苗は、雄か雌かは育つまでわからないので注意が必要です。

朝倉サンショウなどの生産用の品種は雌雄同株なので、1株でも実がなります。

山椒は買うと意外と高価なのですが、1本あれば一家で余るほど獲れますので、育て甲斐のある植物ですよ。

山椒の育て方

通信販売などで雌雄同株の品種を購入するのが便利です。

最近はトゲのない品種や実の大きな品種なども販売されています。

山椒の苗はは3月ごろに植えつけるのが良いでしょう。

庭植えでも鉢植えでも可能ですが、極端に乾燥したり過湿になったりしないような肥沃な用土が適しています。

庭植えの場合は西日の当たる場所や冬に北風が当たる場所は避けてください。

日当たりだけでなく半日陰のような場所でも良く育ちます。

鉢植えの場合は、特に乾燥に注意して、適宜、水やりしてください。

山椒の葉はアゲハチョウの大好物です。

春から夏にかけては良く観察して、アゲハチョウの卵や幼虫を見つけたら捕殺してください。

剪定は落葉してから行いますが、落葉前に伸びた短い枝に花が咲きますので、実を取りたいときは切らないように注意してください。

適宜、混み合った枝や弱い枝、枯れた枝を切っていけばいいでしょう。

有機質の肥料を冬季に与えてください。

庭土がやせている場合は秋の初めにも肥料をあげるといいかもしれません。

山椒は根が浅く弱いので、別の場所に植え替えるときには根回しが必要です。

9月下旬にスコップなどで太い根を何箇所か切っておくと細い根が出てきて、植え替え後の根付きが良くなります。

落葉したら広めに掘りあげて根鉢をできるだけ崩さずに植え替えてください。

山椒苗トゲなし実サンショウ朝倉山椒 1年生接ぎ木苗木の芽

通常の朝倉サンショウと比べ、香りが際立ってよく、プロの専業農家の間で人気が高く、なかなか手に入りにくい選抜系統です。
この朝倉サンショウは雌雄同種ですので、1株で結実可能です。
トゲもなく、扱いやすい品種です。
種子が容易に果皮と分離する優良品種で、果実が大きいです。
果実は種を覆う果皮を乾燥させてすりつぶし、ウナギなどに振り掛ける山椒の粉として用いられます。
収穫は10月ごろ。