有鱗片シャクナゲ
じつはシャクナゲには2種類ありまして、いわゆる西洋シャクナゲと日本のゲンカイツツジやヒカゲツツジと同じ仲間の有鱗片シャクナゲに分けられます。
有鱗片シャクナゲとは聞きなれないかもしれませんが、西洋シャクナゲでもツツジでもないグループで、葉の裏に鱗片が密生していることから、このように呼ばれています。
有鱗片シャクナゲは西洋シャクナゲよりも早咲きで、もともとは中国の高地などに生育していて、寒さに強く暑さに弱い品種が多かったのですが、日本原産のゲンカイツツジやヒカゲツツジとの交雑によって、日本の気候でも栽培しやすい品種が出回るようになってきました。
園芸店では有鱗片シャクナゲではなく、早咲きシャクナゲとして売られていることも多いようです。
早咲きシャクナゲには低木性のものと鉢植えにする矮性品種の2種類があります。
有鱗片シャクナゲの育て方
シャクナゲは一般的に根が浅いために、乾燥に弱い植物です。
また有鱗片シャクナゲは、高山性の種類の血が入っているために、真夏の蒸し暑さは大の苦手ですので、通風の良い場所に植えてください。
早春に開花株を購入したら、室内の涼しい場所で花を楽しみましょう。
暖かいとすぐに花が駄目になってしまいます。
3月末から5月にかけてが有鱗片シャクナゲの植え付け適期です。
購入した鉢植えなどは花後すぐに植え替えて、夏までに体力が付くようにしましょう。
有鱗片シャクナゲは水はけの良い酸性土壌を好みます。
鉢植え用の用土は鹿沼土2:赤玉土2:桐生砂2:ピートモス2:バーミキュライト1程度の配合割合のものが良いでしょう。
粒はいずれも細かいものを用いてください。
庭植えする場合は、落葉樹の下のような乾きにくく、夏に半日陰になるような場所が良いでしょう。
植え穴の土にPH未調整のピートモスをたっぷりすきこんで土壌が酸性になるようにしてください。
有鱗片シャクナゲに深植えは禁物です。
また、植え付け後は、必ず株元をマルティングして乾燥を防止してください。
鉢植えの置き場所は、春と秋は西日の当らない半日陰、夏はともかく風通しが良く涼しい場所、冬は北風が直接当たらない場所が適しています。
鉢植えの有鱗片シャクナゲは、春から秋にかけては、1日1回は水やりしてください。
乾き過ぎるようでしたら、1日朝晩2回でもかまいません。
冬は、乾いてから水やりします。
肥料は花後と9月、2月に骨粉入りの固形肥料を置肥してください。
真夏には残っている肥料を取り除きます。
有鱗片シャクナゲにはアブラムシやグンバイムシ、ハダニなどがつくので、MEP剤などで防除しましょう。
西洋シャクナゲと違って有鱗片シャクナゲは、挿し木で殖やすことができます。
花後に伸びた新梢で、充実した枝を3cmくらいに切って挿してください。
葉は3枚程度残します。
鹿沼土などに挿し木した鉢はビニール袋などに入れて乾かないように日陰で管理してください。
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