ガーデニングの裏技 お庭で楽しむスミレ

お庭で楽しむスミレ

スミレは基本的には鉢植えにして山野草として育てるのが一般的です。

しかし、野山で自生しているスミレを見ると、野趣あふれるスミレを、
自分の庭で育ててみたくなるものです。

それも高い山などではなく普通の里山で咲いているので、簡単に
育てられそうに思ってしまいます。

でも、スミレはなかなかに気難しくて、庭植えで楽しむのには、
根気の必要な植物です。

入手困難な種類などは、庭植えの株が枯れたときの保険で、
必ず庭植え用とは別に、鉢植え用の株も用意しておきましょう。

庭植えする場所は、春先は直射日光が十分にあたり、初夏になると
落葉樹の陰になって日が遮られて、夏は風通し良く涼しい場所です。

スミレを庭植えにするには、10月上旬くらいに植えつけるか、
2月下旬に保存してあった種子を庭にまきます。

スミレは寒さに弱い種類も多いので、真冬は霜よけが必要です。

種まきの場合は、発芽しない場合も多いです。

スミレは宿根草ですが、基本的には2,3年で種を作って枯れてしまいます。

植えた場所の条件がよければ、こぼれた種から発芽して、
次の世代のスミレを咲かせてくれます。

スミレは自家受粉する閉鎖花を作れるので、1株からでも
種子をつけることができます。

ただし、条件が悪いと発芽せず、スミレは消えてしまいます。

そこで、種子が完熟する前に閉鎖花を摘み取り、紙などに包んでおきます。

自然にはじけて種子がでてきたら平鉢などに取りまきしてください。

そこから本葉2,3枚になったら山野草鉢などに鉢上げします。

鉢で夏越しできたら、また、お庭に植えつけてください。

自然にお庭に根付くことがなくても、この方法で毎年、
お庭にスミレを咲かせることは可能です。

条件によっては、何もしなくても、毎年、スミレが咲きますし
、条件が悪ければ、鉢植えでも、なかなかスミレを咲かせることはできません。

コツは、やはり、スミレの自生地の環境を1年を通して良く観察して、
できるだけ、近い環境を作ってあげることです。

なお、ヨーロッパの種類などの交配種のなかには、暑さ寒さに強く、
強健な種類もありますので、そのようなスミレから始めるのもいいかもしれませんね。

==> スミレの育て方

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