大輪のあでやかな花を次々に咲かせる球根ベゴニアはまさに鉢花の女王。
その球根ベゴニアを育てたくて球根を購入された方も多いはず。
でも夏越しができずに枯らしてしまうことも多いのが、この球根ベゴニアですね。
そもそも関東以西ではベゴニアガーデンと言えば伊豆とか信州とかの高原にありますものね。
やはり本州の平地での夏越しは無理なのでしょうか?
でも東京や大阪の街中でも、山野草を栽培されている方がおられます。
アツモリソウが育つのに球根ベゴニアが育たないはずはありません。
そもそも球根ベゴニアは、ヨーロッパや北海道などでは花壇に植えられることもあるくらいに、丈夫な植物なのですから。
球根ベゴニアの生育適温は20−25度です。
また、風通しが悪くて蒸れるのも大きらいですが、水は大好きですね。
花をあきらめるのであれば、かなりの耐陰性があります。
これらの条件を良く頭に入れて、真夏の置き場所を考えてみてください。
長期の旅行などで閉め切ることがないのなら、室内の方が条件が良い場合もあります。
梅雨の季節になれば、花はあきらめて強めに切り戻します。
それで、球根ベゴニアが夏越しできない原因ですが、1)直射日光による葉焼け、2)灰色カビ病、3)根腐れ、などが多いようです。
球根ベゴニアは光が好きですが、日本の真夏の直射日光は苦手なようです。
ある程度の遮光は必ずしてあげてください。
特に葉が高温になるのがいけないようなので、遮光ができないような場所では、昼間は日陰や室内に取り込む方が良い場合もあります。
よく園芸書には「灰色カビ病がでたら農薬を散布しましょう」と書かれていますが、灰色カビ病が発生するのは、かなり球根ベゴニアにとって環境が悪いことを意味しています。
ベゴニアガーデンなどでは予防的に散布することはあっても、治療のために散布することはないと思います。
灰色カビ病が出たら、その株は焼却処分し、土や鉢も日光消毒するとともに、風通しを良くし、鉢や葉の表面の温度が30度以上にならないように工夫しましょう。
山野草の栽培では、分厚い素焼きの断熱鉢や水冷鉢というものを使います。
素焼きから水分が蒸発するときに気化熱が奪われるので、その分涼しくなります。
ただし、ベゴニアにとっては乾き過ぎますので、水冷鉢などを使われる場合には、朝夕2回の水遣りは欠かせません。
内側はプラ鉢で、外側を素焼き鉢にする二重鉢という手もあります。
プラ鉢と素焼き鉢の間に古土を入れて、水をたっぷり含ませると、水冷鉢と同様な効果を得ることができます。
ただし、外側もプラ鉢にすると蒸れてしまって逆効果です。
また、山野草の世界では、パイプに穴をあけて水を少しずつ出るようにしておいて、扇風機で風を送って気化熱を利用する、簡易空調装置を使う場合があります。
球根ベゴニアでやったことはありませんが、ベゴニアは蒸れるのが苦手なので、30度未満に温度が確実に下がるようにしないと、かえって逆効果になる可能性があります。
根腐れを防ぐためには、まず用土の水はけを良くすることです。
市販の開花株の鉢は、水遣りの手間を省くために、水もちの良い重めの土が入っていることがあります。
涼しくて環境の良い業者の栽培場所ではこれでもいいのですが、
真夏の都会のマンションのベランダなどでは、ほとんど夏越しは不可能でしょう。
市販のものでは、ハンギングバスケット用の軽い用土やセントポーリア用の土などが使えます。
さらに、
ミリオンAなどの珪酸白土をかなり多めに用土にまぜておきましょう。
球根ベゴニアの場合は、根腐れを心配して夏場の水遣りを控えますと、そのまま枯れてしまいます。
ここまで、いろいろな問題点や手法をお示ししましたが、球根ベゴニアでも耐暑性には幅があるようで、うまくいかない時は、
いろいろな品種を試してみてください。